| ■ ガラスの世界を魅せる |
◆ 瞬美の魅力
高校に入学して間もなく、好きだった絵画を本格的に習おうと津山市内の先生のもとへ通い始めた。2年目となった半ば、思うような作品が描けないもどかしさに苛立ちを覚え、取り組む思いも薄れ始めたある日、父親が買ってきたガラス工芸の書物に目を通していくうちに今までに無い新鮮な作風に興味を抱いていった。翌3年生の夏休みに思い切って能登島(石川県)にある「能登島ガラス工房」へ3週間の夏期講習に参加した。最初は全く形にもならなかったものが、繰り返し続けていく内に作業にも少しづつ慣れ、「一瞬」にして出来上がるガラス独特の美しさの魅力に取り付かれガラス工芸への情熱が一気に湧き上がった。その講習会で知り合った研修生に誘われ高校卒業後、「東京ガラス工芸所」(専門学校)に入学した。
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この学校ではガラス工芸だけに限らず美術工芸全般にわたっての幅広い基礎的な学習と工芸技術を身につけることが出来た。様々な体験をしていく中、「吹きガラス」が自分の制作分野と心に決め日々制作に熱が入っていった。
卒業作品が「デンマーク Glass Museum Comgradyated 98」で入賞した感激は今でも忘れられない思い出であり、この道へ踏み出す大きな自信と励みとなった。 |
◆ 工芸職人として
| 2年間の研修課程を修了し、高校生の時初めてガラス工芸品に挑んだ思い出の地「能登島ガラス工房」で1年間の技術研修を積み、小樽のガラス工房に初めて職業人として入社した。これまでは自由な雰囲気の中で過ごしてきたが、ここでは入社後しばらくは制作には携わることが許されず、雑用や営業をはじめ職人としての厳しさや心得を叩き込まれた。小樽で過ごした2年間は、今の自分にとても大きな経験を積むことの出来た場所(ところ)だった。 |
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平成13年に日光のグラス工房に入社し、翌年には記念すべき個展を宇都宮で開くことになった。勤務中の制作はあくまで会社の商品であり、退社後に工房を自費で借りての作品制作に時間を費やした。制作だけに限らずチラシや案内状も自分ひとりで用意していった。来場者は予想していたほど多くはなかったが、今後の制作において商品としての目安もつき、またこの業界を知る機会として良い経験を積ませてもらった。 |
◆ これからの夢
育った地域に少しでも貢献したいという思いもあって、平成14年10月に地元美作町に自分のアトリエを設立する運びとなり、所属する総合美術団体「扇松会」の先生から「扇翠」の名をいただき新たなスタートを切った。
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工房の営業計画には当初から「体験制作」を考えていた。小樽、日光での経験を生かし、より楽しんでガラス作品を作っていただけるようアドバイスを送っている。工房の周辺には湯郷温泉の旅館街があり、多くは宿泊者の方々が訪れ、多い日には30人もの体験者の方々の作業に休む暇なく対応に追われることもある。またより深く勉強ならびに技術を身につけたいという方にとガラス教室も設け、遠方からの受講生の方々も通われている。 |
来年(平成16年)1月には岡山市内でグループ展、下旬には倉敷での個展の開催に向けて日々出展作品の制作に力を注いでいる。最近芸術家として目指す作風が徐々に見えつつある。将来の夢は、アメリカでの個展開催であり世界に「岡本ガラスワールド」をという思いで取り組んでいる。
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| ■ グラススタジオ営業のご案内 |
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■ グラススタジオ トゥース ■
岡山県英田郡美作町湯郷813番2
TEL 0868−73−6115
FAX 0868−73−6125
営業時間 9:00〜18:00 定休日:水曜日
ガラス制作体験 10:00〜17:00 ※要予約
お一人 2,500円より(約20〜30分) |
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洋風なイメージのガラスの世界に、まるで陶器の様な和風の作品がギャラリーに並んでいる。25歳という若さですでに自分の世界を確立しつつあるのも、ガラス工芸に対する情熱と芸術家としての自己主張が人並みならぬものだからこそ成せる業なのでしょう。創作意欲を掻き立てる思いの先には「世界」をも見据えている。若き芸術家「岡本扇翠」さんのこれからのご活躍が益々楽しみです。
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