第10号 (2003年1月掲載)



 お休み処 たけぞう茶屋 
代表 岡本 君子 様
Kimiko Okamoto


岡山県英田郡大原町宮本


 今、武蔵の里では
 この1月(平成15年)からNHK大河ドラマにて「武蔵 MUSASHI」の放映がいよいよ始まる。岡山県の北東部に位置する静かな山あいの里「大原町」は、今すでに多くの観光客でにぎわっている。剣豪「宮本武蔵」の生誕の地として昔から紹介される機会はしばしばあったが、今回のテレビ放映による波及効果は、想像をもできない人並みが押し寄せてきそうな気配が漂っている。さて今年はどんな1年になるのか、期待と感動がこの「たけぞう茶屋」から聞こえてきます。

 武蔵を愛する一人として

◆ 15年前は喫茶店でした


 今から15年前、同じこの場所で地元の人達と訪れる観光客の方々に香ばしい「珈琲」で、のんびりとくつろいでいただいていました。その当時は、武蔵生誕の地としての知名度もそこそこで、観光シーズンの頃にはバスも数台は入っていましたが、閑散期にはお客さんがゼロという日も続いたりで、
経営的には苦しかった当時を懐かしく思い出します。それから8年後、もっと観光客にアピールしようと現在の茶店風にお店を改造し、メニューもよりオリジナルな飲食物にと工夫を凝らしていきました。
 そして、3年ほど前に「うどん」にしようか「そば」にしようかと迷われるお客様の姿に一瞬のひらめきが浮かんだのです。基本的に違う二つの「つゆ」をどちらの麺にも合う「つゆ」にと試行錯誤を繰り返しながら、苦心の末やっと出来上がった作品がその名も「武蔵二刀流めん」なのです。ネーミングは武蔵の剣術「二刀流」を拝借し、この武蔵生誕の地にふさわしいメニューが「たけぞう茶屋」の名物となっていきました。
 3年前の年末時代劇スペシャルの特番で、元巨人軍の宮本投手がこの「二刀流めん」を食し、紹介していただいたことで、さらに世に知れ渡ったというエピソードもありました。
 また、それ以外にも「自家製」にこだわった甘酒・ぜんざい・小次郎雑煮・焼おにぎりに白菜付けと
田舎ならではの自然の食材と味わいを召し上がっていただこうというスタイルを続けています。

◆ 武蔵二刀流めんの食べ方 ◆
 一、食べる前に「えい・やー」と、気合を入れる
 二、二刀流に挑戦
 三、右手でそば、左手でうどん
 四、箸ですくった麺は一気に食べる
 五、だしは、両手で丼をもち背筋を伸ばし、豪快に飲む
 (写真のおむすびは別メニューです)

◆ 大河ドラマ放映が決定して

 5年ほど前から岡山県をはじめとする地方自治体合同によるNHK大河ドラマへの陳情活動が始まり、昨年その念願が叶ったときには思わず涙がこぼれました。待ち焦がれた「武蔵」が、今改めて全国に紹介される日がいよいよやってきたのです。幼少の頃から「武蔵」についての数多くの逸話を耳にし、我がふる里の歴史と自然をたくさんの方に観ていただきたい思いで一杯です。
 昨年の夏(放映決定後)から、観光客も倍増し9月の連休時には1日300名近いお客様がお店にもお出でいただき、整理券まで配布しながらの対応に追われました。休日にはアルバイトの店員さんも確保してはいるものの厨房は今のところ私一人、対応にも限界があり今年はご近所の方に手伝っていただく予定で、この1年間精一杯頑張つもりです。その為にも自分自身の健康管理には今まで以上に気をつけて、また食材にもより吟味しながらこのふる里に何度も足を運んでいただけるよう努力してまいります。

◆ 武蔵の里を散策しよう

宮本武蔵生家

欄干に建つ武蔵の銅像→
大河ドラマテーマ館
(平成15年12月31日まで)



◆ これからもより多くの出会いを


 今回のドラマ放映がこの我がふる里をどのように変えていくのか、単なる一過性のお祭りで終わってしまうのではなく、この機会により魅力的で活力のある町へと発展していくことを願い、自分自身これからもより多くの方々とのふれあいと出会いを楽しみに腕を振るってまいります。
 武蔵の里にお出での際には、「武蔵神社」で手を合わされた後、たけぞう茶屋にお立ち寄りいただきぜひ「武蔵二刀流めん」を召し上がって下さい。

 お店のご案内

   お休み処 たけぞう茶屋 
  岡山県英田郡大原町宮本126
  智頭急行「宮本武蔵」駅から徒歩約10分
  武蔵生家の西隣
  営業時間 10:00〜17:00頃(変更あり)
  定休日は基本的にはなし


 店内に入ると、元気な掛け声と明るい笑顔の女将さんが出迎えてくれます。とても気さくにお客様との対話を楽しんでおられ、和やかな雰囲気が店内を包んでいます。商売もさることながら、我がふる里を思う願いが話の中で節々に聞こえてきました。過疎化の進む中、今回の放映が若い人達の力を結集して活力のある町づくりのきっかけになればという期待が伺えました。
 感動のドラマがこの「たけぞう茶屋」から生まれることを楽しみに、奮闘される女将さんに心から声援を送ります。




■ バックナンバー ■



Copyright (C) 2001-2003 K-print. All Rights Reserved